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宇品第一公園

ぼくが育った町。 久しぶりにぐるりと廻ってみる。 当時、学校の帰りによく寄り道したスペースは、おなじみの外食チェーン店にドンと置き換わっていた。 つい昨日まで、ぼくのアタマの中では30年以上に渡ってそこは"ぼくらの縄張り"であった。すぐに仲間に教えるべきだろうかと思う。 何十年という時間。 それは、寂しいという感情とは別に、個人の思い出などお構いなしにお気に入りの場所を何のためらいもなくスパッと切り取ってしまう。 よく遊んだ公園を訪れると、そこは遊具もベンチもそのままだ。 「 この公園は、何というの? 」と子どもに訊かれる。 当時、ぼくたちだけが呼んでいたこの公園の固有の呼称があったが、30年近く経った今でもその呼び名がパッと出てくるのだ。必要なときにサッと出てくる人間の記憶というのは驚くべきものである。 生まれ育った土地では、見知らぬ通りゆく人も、鳥も木も、目に入るものすべてが なんだか愛おしい。
昼食中の少年球児。 めざせ、スタメン。